壁紙の変色、臭いがつく為にベランダで吸わざるを得ない喫煙者が、隣人トラブルで訴訟問題に発展…それは誰にでも起こり得ること。電子タバコなら、一切タールなどの有害物質が出ないので、臭くならず部屋でもベランダでも安心して吸えます。なぜ電子タバコは臭わないのでしょうか。

マンションでの喫煙トラブルとホタル族

マンションや集合住宅住まいの喫煙者が、家族への副流煙の影響を考え、室内へのヤニ汚れを考え、行き着いた喫煙所「ベランダ」。 夜、そのベランダに光るタバコの火種が蛍のように見えることからホタル族と呼ばれました。 蛍族（ほたるぞく）は、日本において、マンションなどの集合住宅のベランダにおいて、喫煙をする人、ないしその行為を指す俗称。ほたる族。ホタル族。” 出典：ウィキペディア そして今、ホタル族の聖域「ベランダ」が危ぶまれています。 ベランダでの喫煙は、喫煙者宅への影響は少ないものの、上階の住人や隣接する部屋の住人との間で「洗濯物に臭いがつく」、「煙が入ってくる」などの苦情でトラブルになるケースもあるようです。 実際に、流れた煙が隣接する部屋へ入り込み、住人の受動喫煙という健康被害を招いたということで訴訟問題まで発展するケースも起きています。

2017/10に東京都の議会は「子どもを受動喫煙から守る条例」について可決

ベランダから締め出されたホタル族の向かう先はいったいどこなのでしょうか。 東京都議会は17年10月に「子どもを受動喫煙から守る条例」という条例を可決しました。この条例はどのような場所でも、子どもが受動喫煙しないよう努める都民の責務についての規定を設けています。 実際の条例分には、 ・子どもと同室の空間での喫煙をしないよう努める。 ・子どもが同乗している自動車内において、喫煙をしないよう努める。 ・小児科又は小児歯科の病院又は、診療所やその他、これらに準ずるものの敷地の外周から７メートル以内の路上において、子どもの受動喫煙防止に努めなければならない。 など、子どもの受動喫煙防止を第一に考えた条例となっています。 また「子供と同室の空間」や「子どもが同乗している自動車内」など、全国初の私的空間で禁煙を促す条例となっています。 よって喫煙者からすると、なかなか手厳しい条例です。 ですが子どもを守るためだと考えると、とてもいい条例ともいえます。

加熱式たばこは葉っぱを燃やす

新型タバコの中で紙巻きたばこから移行したユーザー数が多い、「加熱式タバコ」。 その特徴として紙巻きたばこに比べて有害物質が少なく、煙もほとんどないことです。 また紙巻きタバコのように火種がむき出しではないため、火傷などの危険性もありません。 ただ実際のタバコの葉を加熱して使用するため、独特の臭いがあります。 非喫煙者からするとこの独特の臭いは紙巻きタバコの燃焼時の臭いと変わらないかもしれません。

電子タバコは食品添加物を熱するだけ

両者とも基本的な構造は同じで、リキッドと呼ばれる液状の食品添加物を熱し、発生した水蒸気をタバコのように吸引するというものです。 この食品添加物はPG(プロピレングリコール)・VG(ベジタブルグリセリン)・香料という成分からできており、すべて食品や化粧品に使用されている、人体に悪影響のないものです。 さらに吸引後に吐き出す煙も水蒸気なので、従来の紙巻きタバコに比べ安全に使用できます。 またリキッドは種類が豊富でバラエティーに富んでいるので、ご自分の好みのリキッドを見つけるのも楽しみの一つになります。

壁紙が変色しない！

電子タバコは紙巻きタバコや加熱式タバコと違いタバコの葉を燃やしません。 燃やさないということは、タールなどの有害物質も発生しません。 したがって室内で電子タバコを使用したとしても、吐き出す煙はタールなどの有害物質を含んでいない水蒸気なので安心ですし、壁紙を黄色く変色させるようなこともありません。一般的に言われる「ヤニ汚れ」が一切ないのです。 このようなことから、室内でも何も問題なく吸える電子タバコはとてもクリーンなタバコといえるのではないでしょうか。

家族のことを思えば

喫煙者（ホタル族）の方は家族のことを思いベランダでの喫煙を選択したのでしょう。 ですが、前述したようにいまやタバコを取り巻く環境は非常に厳しいものになっています。また、2020年の東京五輪にむけて日本社会は、喫煙という行為に対してますます厳しくなるでしょう。 今一度、家族のこと、社会のことを考えクリーンなタバコ、「電子タバコ」へ移行してみてはいかがですか。